
ウィッグのチリつきは直せますか?

人工毛が含まれている医療用ウィッグを使う上での一番のお悩みは、「チリつき」ではないでしょうか。どんなに高額な医療用ウィッグでも人工毛であれば必ずぶつかる共通の悩みです。
マメにケアをしていても、ウィッグの使用期間が長ければ、どうしても人工毛特有のチリつきや縮れが気になってきます(人毛はチリつきません)

ではどうしてチリつきはおこるのでしょうか?
そしてチリついた髪を元に戻すことは出来るのでしょうか?
医療用ウィッグの基礎知識/どうしてチリつくの?
人工毛は形状記憶ができスタイリングもしやすく、毛髪自体も軽いので取り扱いがしやすいのがメリットです。
しかし化学繊維ですので、日々の生活の中で発生する静電気や摩擦などで、医療用ウィッグの髪が全体的にゴワついたり毛先がチリついてきます。

医療用ウィッグの基礎知識/チリつきを直すために必要なものは?

医療用ウィッグの髪のチリつきを直すには、ヘアアイロンがとても有効です。
ちなみに、医療用ウィッグストーリーの医療用ウィッグは人毛30%+人工毛(形状安定耐熱毛)70%のミックス毛を使用しています。耐熱温度は180度です。
色々と試してみたところ、チリつきを一番直しやすい温度は100度前後(低温)でした。※
◇ストレート用のヘアアイロン
(100度前後の低温設定があるもの。高温設定しかないヘアアイロンは一番低い温度で様子を見ながらお試しください。
◇ウィッグ台(あると格段に作業がはかどります♪)
◇髪を留めるクリップ
◇くし(コーム)
※ヘアアイロンの温度設定については、お使いの医療用ウィッグの性質に合わせてください。

医療用ウィッグの基礎知識/ヘアアイロンでチリつきを直す

ヘアアイロンの前にシャンプー&コンディショナーで医療用ウィッグの汚れを落としておくとキレイに仕上がります。
さらにタオルドライ後医療用ウィッグにヘアオイルや洗い流さないトリートメントを馴染ませれば髪全体のまとまりも良くなります。。
- 1 ヘアアイロンを低温(100度前後)に温めておく。
(あくまでも医療用ウィッグストーリーの医療用ウィッグの場合です。) - 2 直さない部分の医療用ウィッグの髪をいくつかに分けて留めておく。
- 3 医療用ウィッグのチリついている(絡まっている)部分を毛先からくしでやさしくとかす。
- 4 ヘアアイロンで医療用ウィッグの髪のチリつき部分を挟んで伸ばす。
チリつきを直したい部分の少し上部の髪からヘアアイロンで挟み、軽く引っ張るようにして(テンションをかけながら)ヘアアイロンを滑らせます。
(医療用ウィッグの髪が抜けてしまう場合があるので、強く引っ張りすぎないようにご注意ください。)
チリつきが気にならなくなるまでこの手順を繰り返します。


途中でヘアアイロンの動きを止めてしまうと、医療用ウィッグの髪にラインやクセがついてしまうので、常にゆっくり滑らせながらヘアアイロンをするのがポイントです。
医療用ウィッグの基礎知識/チリつきを直すポイント

ヘアアイロンで医療用ウィッグの髪を挟んでいる時には、ヘアアイロンの動きを止めないようにしましょう。 (医療用ウィッグの髪にラインやクセがつきます。)。
ヘアアイロンで医療用ウィッグの髪を伸ばす時にはくし(コーム)などでとかしながら、軽く引っ張るようにして 伸ばすと髪の流れがキレイに整います。
ヘアアイロンの熱でウィッグベースが溶ける恐れがありますので、髪の根元をさけて使用してください。
ヘアアイロンで伸ばすだけで、チリつきはかなりキレイになります。またヘアアイロンで毛先を少し内側に丸めると、チリつきも目立たなくなります。
ヘアアイロンでチリつきが直らなくなってきたら、チリついた部分をカットして医療用ウィッグのスタイルチェンジするのもおすすめです。
ヘアアイロンはチリつきを直したり、カールをつけたりと何かと使える便利アイテムなので、お持ちでない場合は是非ご検討してみてくださいね。
1つの医療用ウィッグを長くご使用いただく参考になると嬉しいです☆
